働くみんなが“経営者”~雇用難の社会を変えられるか~

みなさんは「協同労働」という働き方はご存知ですか?

「自分たちで出資して、自分たちで仕事を見つけて経営していく。」

「雇う」「雇われる」の関係ではなく、働くみんなが“経営者”として、全員が納得いくまで経営方針を話し合い、自分たちの給料も決めることです。

「協同労働」は今拡大しています。特に深刻な経済危機に見舞われたヨーロッパでは協同労働の団体は労働者を解雇せず逆に雇用を拡大するなど、持続可能な成長を続けています。一体どんな仕組みなのか、どうして注目されているのか?

本日はNHK、クローズアップ現代で取り上げられた、スペインにあるモンドラゴン協会を中心にご説明いたします!

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モンドラゴン協同組合はスペイン北部、山あいの町に本部があります。モンドラゴンの業種は多岐にわたり、国内に1,000店舗以上の支店を持つスーパーマーケットの経営から家電の製造・販売までその売り上げはスペイン国内第2位を誇ります。そのほか自動車部品や建設など、実に280以上に及ぶ事業を手がける巨大なネットワークが広がっています。組合員は8万3,000人!その1人1人が1票の経営権を持って働くという、世界最大の協同労働の組合です。

 モンドラゴンがその評価を一気に高めたのは2009年に始まった欧州経済危機です。これは失業率が25%を超えているスペインでは考えにくいこと。

しかし、そのさなかでもモンドラゴンは1人の解雇者も出さず毎年事業を拡大し続け、さらに2,000人近くの雇用を生み出しているのです!

なぜ経済危機に負けていないのか?それは、何よりも地域の雇用を守ることに使命に掲げているから。そのためにモンドラゴンは巨大なネットワークの内部に教育機関を設置し、不採算部門の人員に職業訓練を受けさせ、成長産業部門に再配置したそうです。そして、労働時間のシェアや賃金カットという厳しい選択もみんなで議論を重ねて合意したため、民主的なプロセスで困難を乗り越えているのです。

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日本でもその働き方は行われ、注目されています。以下の動画では2つの事例にフォーカスされています。一つは主婦10人が「協同労働」で設立した埼玉県深谷市にある豆腐屋さん。そしてもう一つは埼玉県ふじみ野市に協同労働で運営されている学童保育クラブです。

成長する「協同労働」強さの秘密とは地域活性化に貢献する協同労働です。インタビューの中でシンクタンク研究員
は「(「協同労働」は)長期的にみて、上場企業より逆境に強い」と答えています。不況の時代を乗り越える力があると期待される、「協同労働」。これから新しい選択肢の一つとして注目されるべき働き方となるでしょう!

 

クローズアップ現代【記事】:http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3307.html

クローズアップ現代【動画】http://v.youku.com/v_show/id_XNTEzMDIwMTEy.html

モンドラゴン:http://www.mondragon-corporation.com/language/en-US/ENG.aspx